村上さんの小説の中では、難解ではない小説という評価を見ましたが、私の中では難解でした・・・。「きっと、こういうことなんだろうなぁ」ということは、うっすらと感じましたが、真面目に読むと、伏線というか、答えにつながる言葉が散りばめてあり、「なるほど!」と確信を持って、スッキリできるのかもしれません。
主人公の男性は、まだ若い小学校の先生で、友達の女性に対して想いを寄せていますが、相手にその気がないことがわかっているので、自分の気持ちを隠し、親友としての付き合いを続けています。そして、ある日、その女性に好きな人ができて、そこから不思議な話へと展開していきます。
サスペンスではありませんが、「この先、どうなるんだろう?」と、ページを繰りたくなるところは、サスペンスに似た要素もあります。また、途中から、不思議な世界観が展開され、どういうことを言っているのかがわかりづらくなってくると、「作家が意図しているのは、どういうことなんだろう?」という謎解きっぽい面白さも感じたりして、そういうところが村上春樹さんの小説の魅力なのかなぁと思ったりします。
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