作家のことも作品のことも、全くなんの予備知識も持たずに読み始めたのですが、初めは時代設定がよくわかりませんでした。というのも、主人公は親の言いなりで結婚した女性で、その結婚相手も母親がいいと言うなら、それでいいよという感じで結婚した男性。
「いつの時代の話だろう?」
と思っても不思議ではないですよねぇ。そして読み進めると、後々、それがとても重要な役割を果たすことになる「デジカメ」が登場し、そこで、「あぁ、これは平成の話なんだ」ということがわかります。ところどころに、そういった違和感を感じはしましたが、全体的に文章は読み易く、トリックも面白く、「あぁ、そういうことか!」というスッキリ感がありました。ちなみに、この小説は、2011年の作品とのことです。
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