本の題名に「横浜」の文字があったので買ってみました。主人公は、横浜市の税関職員という変わった設定です。横浜市の税関ということで、有名な「クイーン」と呼ばれる建物が登場したり、象の鼻や山下ふ頭、山手のあたりから戸部付近も出てきたり、日頃の自分の行動範囲内の話である点で面白かったです。
サブタイトルを見ていなかったのですが、「お祓い」とあるとおり、オカルト系の話ではありますが、登場人物が、どこかとぼけた感じなので、ホラーっぽさはなく、初めから終わりまで軽い感じで読むことが出来ます。
あとがきを読むと、作家の篠原さんは、横浜在住とのことですが、横浜を舞台にした小説は初めてに近いそうです。また、参考文献も載せてあるのですが、なかなか税関に関する出版物というものがないので、HPなどを参考にされたそうです。誰でも目にすることができる情報を参考に小説を作ったことを考えると、やはり小説家ってスゴイなぁと思いますね。
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