柳さんの小説を初めて読みました。以前、横浜に住んでいらしたことは、何かの番組で観て知っていましたが、この小説は、山手から黄金町あたりが舞台です。今の私の行動範囲と重なるので、とてもイメージし易かったです。
主人公は14歳の少年です。まだ子供のようでいて、大人なような中途半端な年齢で、周りとは全く違う環境で育ってきた、その少年は、何をしでかすかわからない危なっかしさがあり、読んでいてハラハラするのですが、ついに・・・。
この小説が発表されたのは、1998年で、その頃の黄金町は、小説に描かれていることが大げさではないような街だったのでしょうね(今は、芸術の街として生まれ変わっているところです)。伊勢佐木町の有隣堂へ行って、その頃の写真集なんかを見て、衝撃を受けたことがあります。
小説の内容的には、「映画だったらR18指定だろうなぁ」というもので、この本を読んでいる期間は気分がよくなくなるので、早く読み終えたくて、珍しく電車の中だけではなく、家でも読みました。という小説でした(と言われてもわからないかもしれませんが・・・)。
柳さんは、東日本の地震があってから、住まいを、それまでの鎌倉から福島へ移し、書店をオープンしたということはテレビで観て知っていて、一度、行ってみたいなぁとも思っていました。今、どうされているんだろうと思ってブログを見たら、外反母趾の手術をされた痛々しい写真がアップされていました。コロナ禍ということもあり、しばらくお店は休みのようですね。
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