ちょっと、このニュースにはビックリしました。聘珍樓と言えば、歴史ある中華街の中でも最も古くから営業していることで有名なお店(1884年創業)。古い絵葉書にも、しっかりと写っています。
こちらは大正時代の絵葉書だそうです
ということで、中華街を象徴するようなお店だと思っていたのですが、そのお店が閉店するとは・・・。しかも、「移転先を探している」ということも書いてありました。ということは、中華街で営業を続けて行くことに問題があったというようにも受け取れますよね。たしかに、あれだけの立派な建物で、従業員もいっぱいいるし、皆さん、よく教育されているなぁと感じたので、その人材育成だけでもかなりのお金がかかることは容易に想像ができますし、このコロナ禍であったり、材料費が上がったりということもあって苦しかったのかもしれないなぁと勝手な想像をしてしまいます。また中華街の客層が、かなり若くなり、食べ歩きだけして帰ってしまうお客さんが増えたので、このお店のようにチャージ料を取る昔ながらの格式高いお店というのは、どうしても敬遠されてしまうのかなぁとも思います。
聘珍樓は、中華街だけではなく、いろんなところに出店しているので、その味が消えてしまうわけではありませんが、やはり中華街で最も古いということに大きな価値があり、だからこそ、中華街でその料理を食べたいというお客さんも多かったはず。そんなことは、お店側も言われなくてもわかっているでしょうけど・・・。残念だなぁ・・・。
昨日行ってみると、お店の看板は既に外されていました。
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