10月は、数えてみると15日、出張で、どこかしらに行っていたので、移動時間も長くなり、本を読むペースが上がりました(笑)
約450ページの長編小説ですが、飽きることなく最後までスラスラと読むことができました。
主人公は30代前半の男性です。話は、その叔母が旅先の修善寺で亡くなり、そのことで警察に呼ばれるところから始まります。「なんで叔母?」「なんで警察?」と、1ページ目から、「なんで、なんで?」と思わせるところが、さすがですね。
「なんで、なんで?」という疑問は、その後も、少しずつ増えていきますが、後半に、それらが少しずつ解決されていき、読後はすっきりした気分になりました。読者に、「たぶん、こういうカラクリなんだろうなぁ」という大ヒントを与えて、それに気づかないのは主人公だけという状態で、しばらく話が進むのですが、「ほら、そこに気付きなさいよ!」と、主人公にアドバイスしたくなったり、応援したくなるような構成にしている点も、さすがだなぁと思いました。感情移入し易くなりますからね。また、登場人物が、みな、基本的に良い人だということも良かったです。
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