
走れメロスは、ギリシャ神話に着想を得たと言われる太宰治の作品です。それだけ聞くと、すごく高尚という気がします。一方で、熱海事件という有名な話があり、大学時代からの友人である作家の檀一雄と一緒に熱海の宿でどんちゃん騒ぎをしていたのですが、宿代を払えず檀一雄を人質のように残して東京へ金策に向かって、結局、戻って来なかったという・・・。「新釈」というのは、そのことを書いているのかなぁと思って買ってみました。
この本には、ほかに、中島敦の「山月記」、芥川龍之介の「藪の中」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、森鴎外の「百物語」の新釈が収められています。
結論から言うと、想像とは全く違うものでした。檀一雄のことは全く出てきません。では、原作を今の時代に合わせて読み易くしているのかな?というと、そうでもなく。原作のエッセンスを残して、全く別の話にしているという感じでしょうか。どれもリズミカルでユーモア溢れる文章なので、口コミなどを見ると総じて好評のようです。ただ、原作を知らないと、どこにエッセンスが残っているのかわからないので、その面白さも半減するかもしれません。私が読んだことがある原作は、山月記、走れメロス、百物語だけで、しかもだいぶ忘れてしまっていたので、結局、Geminiに原作の概要を教えて貰って、「あぁ、なるほどね」という感じになりました(笑)
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