職場の同僚が貸してくれたものです。ちょうど手持ちの本を全て読んでしまい「またブックオフに行かないと」というタイミングだったので助かりました。ありがとうごさいました!
その名の通り短編集なのですが、12人の作家が書いた短編を一冊に集めたものです。
世にも奇妙な物語的な話が多く、臆病な私としては読んでいてゾッとして鳥肌が立つ場面がいくつかありました。
個人的に好きな話は荻原浩さんの「しんちゃんの自転車」という作品です。つい最近亡くなったばかりのしんちゃんというやんちゃ坊主が、友達だった女の子を冒険に誘うというものです。それだけ聞くと怪談のように感じてしまいますね。はじめは男の子2人の話かと思っていたら1人は女の子だということがわかり、やんちゃ坊主は元気いっぱいだと思っていたら、実は亡くなっていたり、だんだんとそういうことがわかるように物語を構成しているところが、意外性があって印象に残る話になっているように思います。そして、よくよく考えるとホラーっぽい話なのですが、まだ幼い男の子と女の子を登場させることで、どこかほのぼのとした温かさを感じさせる作品になっているように思います。ほかにも初めて読んだ作家の作品で「上手いなぁ」と思う作品がいくつかあったので、その作家のほかの作品を読んでみようという気になりました。
なるほど、こういうタイプの短編集を読むと、いろんな作家を知ることが出来るんですね。いいことを教えて貰いました。
真似するわけではありませんが、私の周りにいる方で、もし、私が紹介した本で読みたいものがあれば言って下さいね。読んだ本はいつもすぐに捨ててしまうので、貰ってもらえると嬉しいです。
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