短編集です。ということに読んでから気が付きました。沢木さんの短編集なんて珍しいなぁと思っていたら、解説に、沢木さん初の短編集と書いてありました。
短編集というと、だいたい、どの作品も文字数は同じぐらいなような印象がありますが、この本の場合、わりとバラバラで、文字数が多い話の場合は、結論に至るまでの展開が丁寧に描かれていて、その分、より印象に残ったように思います。主人公は老若男女さまざまですが、みな、それぞれ、周りから見れば平凡に生きているようですが、当然、それぞれ大なり小なり悩みや不満を抱えていて、でも、それを受け入れて生きています。そんな日常で、何か非日常的(それも大小さまざまですが)ことが起こり、そのとき、彼らが、どういう行動を起こすかということが描かれています。
どの話も、何かを示唆しているような終わり方をしているけど、それが何かわからず、ちょっとモヤモヤ感が残りました(笑)
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