もちろん、その題名に目がとまり買ったことは言うまでもありません。読んでみると、トイレに関する内容は全体の1/5程度で、あとは酒井さんが気になる言葉や出来事について持論を展開されています。トイレの話はナルホドと思うことと、女性のトイレってそうなんだ!という新たな発見などがあり、なかなか面白かったです。また若者が使う言葉などの語源について、やや強引とも感じられる持論を展開しているのも面白かったです。この本が出版されたのが、約20年前で、その時の若者の言葉として取り上げたものには、たとえば「みたいな」とか「させていただく」など、普段自分が使っているような言葉も取り上げられています。最も、「へぇ~」と思ったのが、アスリートが勝ち負けではなく、「自分の○○をする」ということが重要だということを言うようになったことを取り上げている点です。ブラジルワールドカップでは「自分達のサッカーをする」というフレーズを度々聞き、敗退が決まったときには「自分達のサッカーって、なんやねん!」という批判を見たりしましたが、実はもう随分使い古された言葉だったんだなぁということに気がつきました。この言葉を取り上げたことをとってみても、酒井さんの言葉に対するセンスは優れているんだなぁと思いました。
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