「アサヒビールを再生させた男」というサブタイトルがついています。元アサヒビール社長の樋口廣太郎さんをメインとして、「夕日ビール」と揶揄されたアサヒビールがどう再生されていったかを描いた小説です。
私が社会人になった頃には、既に伝説的な経営者として有名だったので、スーパードライとセットでなんとなくは知っていましたが、この小説を読んで、ものすごい馬力のある人だったんだなぁということがわかりました。小説は樋口さんが住友銀行の副頭取から、アサヒビールの社長になろうかというところから始まり、かなり強烈なトップダウン方式でシェアを伸ばして行きます。そのあたりの話は面白いのですが、その後、会長となってからは、時の首相に頼まれ防衛問題懇談会の座長など様々な要職を歴任する話と、その後のアサヒビールの経営がどうなっていったかが簡単に触れられています。前半の面白さに比べると、後半の部分は、なんとなくグダグダした感じがあり、そこまで描かなくてもよかったのではないかなぁという気もしました。
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