あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

宮部みゆきさんの「人質カノン」を読みました

表題作を含む7つの短編小説からなっています。この本の紹介を読むと「都市ミステリー」と書いてありますが、「なるほど!上手いこと言うなぁ」と思ってしまいました。言われてみれば、どの小説も今の時代だからという話ばかりです。

どの小説も、冒頭で、「あぁ、なんとなく、こんな方向に話が進みそうだなぁ」と思わせておいて、自分が想像していた方向とは全く違う結末を迎えるという意外性のある内容ばかりでした。書き手としては、そこを狙っているのでしょうから、「まんまと、ひっかかったか!」と、ほくそ笑んでいることでしょう。読み手としては、「いっぱい食わされた!」という、やられた感はありますが、そのぶん、楽しませていただき、ありがとうございましたという気持ちがあります。

最も印象に残った話は、「生者の特権」という小説で、自殺する場所を探して深夜の街をさまよっていた女性が、たまたま小学生に出くわし、その姿に自分を投影し・・・という内容です。意外性という点では、ほかの小説に劣りますが、読んだ後に、ほのぼのとした気持ちになりました。

 

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