あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

角幡唯介さんの「極夜行」を読みました

 

実家に行った時に、「読んでみたら」と借りた本です。

角幡さんは探検家で、北極圏で太陽が一日中顔を出さない期間に、たった一人+犬一匹で、ソリを引きながら旅をしたときの冒険記です。今の時代、地図に載っていない未踏の地というのは、ほぼ無くなってしまっていて、なかなか探検できる地がない中で、思いついたのが、真っ暗闇の中を旅するという冒険だったということです。

本の出だしは、「んっ?これって冒険の本だよなぁ?」という場面から始まりますが、のちのち、その意味がわかります。冒険中は、ブリザードの凄まじさやGPSを持たず、星を頼りに方角を見定めることの難しさや、飢えに対する恐怖など、読んでいるだけで緊張感が伝わってきますが、一方で、今風のちょっと砕けた文章で綴られているので、そこで緊張感がやわらぐところが、角幡さん流なのかなぁと思います。開高健さんみたいに豊富な語彙力を駆使して書けば、もっと凄みのある文章になるのでしょうけど、あまりにやり過ぎると、逆に胡散臭くなってしまいそうですし、角幡さんの表現には、その人となりが表れていて、「これは本当に、たいへんだったんだろうなぁ」ということが伝わってくる上手さがあると思いました。

実は、この時の旅の模様は、昨年、NHKETV特集で放送されていて、偶然にも、それを録画していました。が、「いつか観よう」と思っていて、10ヶ月近くもHDDの肥やしになっていました(笑)本を読んでから、テレビを観ましたが、その順番が逆にならなくて良かったなぁと思いました。テレビの中で、角幡さんもおっしゃっていましたが、カメラは人間の目よりも高感度なので、「極夜」と言っても、「わりと明るいんだなぁ」と思ってしまいます。ということで、暗闇を想像しながら本を読むほうが、よりリアリティさが増すんじゃないかと思います。映像より本のほうがリアルというのもヘンですが、でも、実際、そうなんじゃないかなぁと。

前に角幡さんの本を読んだ時にも思いましたが、男だったら、一度、読んでみることをオススメします。

 

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