人間ドックの検診結果が送られてきて、それを見たところ、「両眼視神経乳頭陥凹拡大疑い 経過観察して下さい」と書いてありました。
それがいかなることなのか全く書いていないし、だいたい「陥凹」ってなんて読むんだ！と怒りながらも、気にはなったのでネットでいろいろ調べてみました。それによると、視神経が集まるところに陥凹（かんおう）と呼ばれるヘコミがあって、そこが大きくなっている疑いがあるということのようです。そこが大きくなっていると緑内障が疑われるとのことです。緑内障というのは視神経に障害が起こり、視野が欠けてきて、最悪の場合、失明に至る病気だそうです。ということで、陥凹拡大によって視神経に障害をきたし視野が欠けてきたりするということなのかなぁと思われます。
片眼ならまだしも、両眼というのは・・・。「これは、いかん！」ということで、眼科へ行って来ました。
小さい頃は、よく眼の病気になり、しょっちゅう眼科へ行っていたのですが、小学校の高学年頃からは眼の病気もしなくなり、視力も40代に入るまでは良好だったので、約40年ぶりぐらいに眼科へ行くことになりました。眼科だけではないですけど、どの病院へ行くかというのは、とても悩みますね。その選択を誤ると間違った診断をされるのではないかという気がするので。今回は、ネットで調べて、家から近く、良くも悪くも口コミが多い病院へ行くことにしました。
眼科なんてすいているだろうと思ったら、意外にも混んでいました。患者さんのほとんどが高齢者の方々でしたけど。30分ほど待ち、私の順番になりました。まずは眼圧と眼底検査というのをしました。これは人間ドックでもやっていて、異常はありませんでした。その後、視力検査をしました。最近、遠くの文字が読みづらいのですが、「これも、もしかしたら陥凹拡大と関係があるのか！」と思い、ボヤ～っと見える文字も頑張って見ようと努力しましたが、頑張ったところで見えるはずもなく、両眼0.3でした。いや～、そこまで悪かったとは・・・。その後、矯正視力検査というのを初めてしました。レンズで矯正して視力検査をするのですが、「え～っ！こんなにクリアーに見えるの！」と驚きました。「そうかそうか、昔は、こんなにハッキリ見えていたんだなぁ。年とるってイヤねぇ」と、シミジミと思いました。
そこまでの結果をお医者さんが見て、「やや近視はあるけど、これまでの結果からは異常はありません。緑内障かどうかを確認するためには、もう少し詳細な検査が必要です。時間がかかりますが、どうしますか？」と言われたので、もちろん、「お願いします」と言いましたよ！
その後、眼の断層写真を撮ったり、視野検査をしました。視野検査は、スイカをくりぬいたようなドーム状の箱の中に顔を突っ込み、その中で、ランダムに光がつくので、それが見えたらボタンを押して行きます。検査時間は片眼で5分、両眼で10分ほど。「まばたきしてもいいですよ」とは言って貰えるのですが、わりと早いテンポで光がつくので、「これを見逃したら、緑内障と診断されるかもしれない！」という危機感があり、まばたきもせずに必死で光を感じようとしていたら、ものすごく疲れました（笑）
それらの検査が終わり、その結果から、視野は異常なしとのことでした。自分の眼の写真も見せて貰いました。普通は、陥凹の辺りが玉子の白身の中に黄身があるような2層に見えるのですが、陥没が拡大すると、黄身の部分が広がって見えてくるそうで、私の眼もそういう傾向があるようで、人間ドックでひっかかったのは、そのためのようです。眼底三次元画像解析というのも見せて貰いました。これは「眼底の断層写真を撮影し、そのデータをもとにコンピューターで眼底の様子を立体的に再現し、視神経乳頭の陥没の程度を計測して、異常の有無を自動的に判断する検査」だそうです。その中で、やはり、「正常な状態に比べると、陥没の状態が少し大きいところもあるけど、今すぐ失明するというようなことはありません。たぶん、次の人間ドックでも同じことを言われると思います。1年に1回ぐらいは画像解析結果を見たほうがいいですね」とのことで、無罪放免というわけには行きませんでしたが、まぁ、良しとするか。
最後に、「眼が乾燥しているので、ドライアイ用の目薬をさしたほうがいいですね。多少、アレルギーも出ていますねぇ」と言われました。なんだか、最近、鼻がムズムズすると思ったら、なんかのアレルギーだったのか・・・。
結局、薬は何も出なかったのですが、5,050円でした・・・。た、高い！まぁ、多少、不安は解消されたので、そう思えば安いものか・・・。でも、やっぱり高い！
※ブログに書くようなことでもないと思い、はじめは書くつもりはありませんでしたが、同じように人間ドックでひっかかった方もいらっしゃるかと思い、そういう方は眼科へ行ったほうが良いですよとオススメするために書くことにしました。
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