あれこれと

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話題の村上春樹さん「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んでみた

いつも古本ばかり読んで感想を書いていますが、たまには今話題の本も読んでみようと思い、村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んでみました。なんてホントは、単行本の新刊を買うことなんてまず無いことなのですが、職場の同僚から以前、1Q84の文庫本全巻をいただいたことがあって「なんらかの形でお返ししないと」とずっと思っていたところだったので、「色彩を・・・」の新刊をお返しにあげることにしようと思い珍しく単行本を買ったのでした。ですので、出版日から3日後に読み終わるというのは人生初の出来事!せっかくなのでブログに感想でも書くかと思っていたのですが、ブログに書いてしまうと、まだ読んでいない人の楽しみが減ってしまうので詳しいことは書けないなぁということに、読み終わってから気がつきました(笑)

村上春樹さんの小説は、これまでにそれほど読んでいるわけではありませんが、これまでに読んだ本は、どれも印象的で面白かったです。ノルウェイの森を読んでいたときには、あまりに夢中になり過ぎて、降りるべき駅を乗り過ごしてしまったほどでした。それほど夢中になるのが私だけではないことは、今回の「色彩を・・・」の発売日の書店に並ぶ人達の様子がニュースになるのを見るとわかると思いますが。口コミでその面白さが広がったわけじゃなく、逆に、題名以外は内容について何も公にされていない本が50万部も売れてしまうんですからね。そして、その人気が日本だけじゃないことを知ったのは、十数年前に台湾に行った時のことでした。台北の本屋にふらっと立ち寄ったところ、最も目立つ場所に、村上春樹コーナーという一角が設けられているのを見て、「村上春樹ってスゴイなぁ」とあらためて認識したのでした。いつもノーベル文学賞を「今年こそは受賞か!」とマスコミに言われ続ける村上さんの小説は、流行作家らしいストーリーの面白さがありつつ、どことなく海外の作家が書いているような大胆な比喩であったり、芸術的な描写も併せ持つ稀有な作品だと思います。

さて、「色彩を・・・」についてですが、内容については初めに書いたとおり、詳しいことは書けませんが、いつものとおり「それで、その先はどうなるの?早くその先を知りたい!」と思っているうちにラストを迎えました。1Q84のように特殊な世界の話ではなく、今の時代の話で、それを際立たせるように実名が効果的に使われています。レクサスとかipodとかfacebookとか。それも村上さんの小説の特徴かもしれませんね。それから音楽についても効果的な使われ方をしています。こちらも、ノルウェイの森1Q84にも共通する村上さんの小説の特徴かもしれません。

ということで、結局、内容については何も書けないのが残念ですが・・・。「色彩を・・・」は全370ページ。本を読むのが遅い私でも半日で読めましたので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。定価1,785円はちょっと高いと感じるかもしれませんが、Amazonを見ると、既に中古で1,300円で売っているようですよ。

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