またまた池井戸さんの本です。こちらも不正を題材にしています。最近、巷ではデータ改ざんなどの不正のニュースばかりですが、別に、そういうタイミングだから読もうと思ったわけではなく、たまたまです。
8章からなり、それぞれの章で主人公が変わります。ただ、それぞれがバラバラな話ではなく、章ごとに視点が変わるものの、ストーリーは、ひとつの事柄を軸に、どんどん進んで行きます。
なんとなく途中で展開が見えちゃったなぁと思ったら、「そう来るか!」というような展開が待っていて面白かったです。大手メーカと下町の町工場、そして銀行が絡む点は、その他の池井戸さんの小説と共通していますが、下町ロケットのような町工場に焦点をあてる小説とは、また違った面白さがありました。
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