あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

佐藤愛子さんの「こんなことでよろしいか(老兵の進軍ラッパ)」 を読みました

佐藤愛子さんのエッセイは、母が好きで家にいっぱいあったので、中学生や高校生の頃によく読みました。今回読んだ本も、最近、母から貰ったものです。

佐藤さんのエッセイを久しぶりに読みましたが、まず驚いたのは佐藤愛子さんは、既に80歳を超えていたということです。高校生の頃以来に読んだので、私もそれだけ歳をとったのですが。でもこのエッセイを書いたのは84歳の時(いまは89)だそうですが、世間一般の84歳に比べると、おそろしくお元気だなぁと思いました。

内容は、今の佐藤さんより下の世代に対する嘆きや憤りといったところです。大正生まれの佐藤さんから見ると、今の10代、20代は当然として、50代や60代の人達も、それまで日本人が持っていた謙虚さや忍耐力というものを失っていて、そのことが、それまでになかった陰湿な犯罪などの社会問題の一因となっているとお考えのようです。そういう社会を作ってきた佐藤さん達の世代にも責任があるともおっしゃっていますが。

また、ちょっとしたことで騒ぎ立てたり、ある方向に民意を誘導するようなマスコミのあり方についても批判されています。

たしかに、そのあたりのことは、おっしゃるとおりだと思いますね。昔は有名人のことをあれこれ勝手に書く週刊誌やスポーツ紙というのが限定されていたので、そういうことに興味がある一部の人達だけが読んで満足していれば良かったのですが、ネット社会の今は、ゴシップ記事があらゆるメディアから、誰の目にも触れられるようになって、またその感想(というか煽り)を誰でも、まるで友達にメールでもするかのように気軽に発信できるようになったため、あっという間に大騒ぎになってしまい、それをまたマスコミが助長することで、騒ぎを大きくする構図になっているように思います。有名人からしてみれば「なんでそこまで言われなきゃならないんだ!」と当然思っているでしょうけど、そんなことを言うと、マスコミの格好の餌食になってしまうので、黙っているか、意味もわからず謝罪するということになってしまっているような・・・。別に有名人の知り合いがいるわけではありませんが、本当にかわいそうだなぁと思います。

話は大幅にそれましたが、このエッセイはそういうことを考えさせられる内容になっています。

佐藤愛子