もうすぐフレディー・マーキュリーの命日です(11月24日)。この季節になると、毎年、クイーンの曲をよく聴くようになります。
クイーンのアルバムで好きな作品を挙げるとすると、QueenⅡとA Night at the Operaです。特に、それぞれのB面(若い方には馴染みが無いでしょうが、昔のレコードには裏表があり、表をA面、裏をB面と呼んでいました)が好きです。特にQueenⅡはアルバムとしての構成を考えた作品となっていてシングル曲向きではありませんが、それだけにアルバムとしての完成度が高い作品だと思います。
クイーンの曲は、その後、(たぶん)商業主義に走り(また、忙しくなり、それまでのように丁寧な音楽作りをする時間も無くなったのではないかとも思いますが)、シングル向けの曲が作られるようになり、また初期のフレディーの作品に見られるクラシック的要素が少ない作品が増え、特に初期の作品が好きな私としては、新しいアルバムが出るたびに「昔のような曲に戻ってるかなぁ」と楽しみにし、そしてガッカリするという繰り返しでした。そんな中、91年に発表されたInnuendoの中のInnuendoやAll God's Peopleなどは、初期のクイーンらしさを感じる曲で、「おっ、これからは、こういう曲も増えて行くのかなぁ。楽しみだなぁ」と思っていたところ、その約半年後に、フレディーがエイズに侵されているというニュースが流れ、その翌日にはフレディーの死がニュースで伝えられました。
話は変わりますが、親日家だったフレディーは日本語の曲も作っています。クイーンの手をとりあっては、わりと最近、CMでもそのカバー曲が使われていたので聴いたことがある方も多いと思いますが、もう一曲、フレディーがオペラ歌手のモンセラート・カバリェとデュエットしたラ・ジャポネーズがあります。私がはじめてこの曲を聴いたのはラジオだったのですが、フレディーが歌っていることを知らずに聴いていたので「日本人でも、こんなフレディーみたいな歌い方する人いるんだなぁ。それにしても、ヘンな歌詞だなぁ」と思っていました(笑)
もしフレディーが元気だったら、もっとクラシック的要素が多い曲を発表してくれたのかもしれませんね。