あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

藤田宜永さんの「パリを掘り返せ」を読みました

これはなかなかスケールの大きい小説です。時代は70年ほど前でしょうか。フランスに住む日本人がドイツに占領されたパリで、そのドイツの監視下で油田を掘るという話です。混沌とした時代背景で、ドイツとひとことで言ってもドイツ軍とゲシュタポとは立場が微妙に違っていたり、フランス人でもドイツ人にうまく取り入る人やレジスタンスがいたり、そのフランス人の中にもドイツからの迫害を受けるユダヤ人がいたりフランスの占領下にあるアルジェリア人がいたり。個人の生活を優先するか、国を取り戻すことを優先するか、それは人それぞれで、みな、表と裏の顔があって、結局、誰が味方なのかよくわからないというところも、この小説の面白いところです。そして、ドイツの同盟国である日本人の主人公が、はじめは「そんなお国の事情なんか知らんがな、ケッ!」という態度だったのが、そんな混沌とした時代に翻弄されながら、次第に正義に目覚めて行くというのが、おおまかなストーリーです。最初から最後までハラハラドキドキ感があり、わりとページ数がありますが面白くて一気に読んでしまいました。

 

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