先日、高杉良さんの「対決」を読んだことを書きました(こちら)。
それは、セントラル硝子がモデルになった小説でしたが、似たような小説で日産がモデルとなっている、こちらの本のことを知り、購入しました。
「対決」も組合のトップが強烈な人でしたが、こちらも負けてはいません。時代は、やはり昭和50年代頃。会社のお金で愛人を囲い、訴えられそうになったら、それも会社の金で揉み消そうとしたり。社長の方針が気に入らないから、ラインを止めたり。もう言っていることと、やっていることは子供のようですが、それでも組合員はおろか、彼の息のかかった役員達も、彼には意見することも出来ず。彼が、それだけの力を持つに至ったのには、会社のオオモノの弱みを握っているからで、弱みを握られている側も、もうハチャメチャ。
そして、彼の言いなりにならない正義の味方のような社長が現れ、対決が始まります。
あとで、ネットで、いろいろ調べてみると、ここに登場する人達のとった行動が、日産を弱体化させることになり、そこで現れるのが、カルロス・ゴーン氏ということになるそうです。ただ、カルロス・ゴーン氏は、ご存知のとおりですので、日産の体質は、何十年も前から変わっていないと言われているようですね。
もちろん、現場でがんばっている社員も、いっぱいいらっしゃるでしょうから、ひとくくりにしてしまうのはかわいそうですが、ここ数年で、燃費不正やら無資格検査やら、紙面に日産の文字が載らない日はないような・・・。個人的には日産の車を乗っているので、がんばっていただきたいなぁと思いますが、買い換える際は、別のメーカにしようと思ってしまうのも仕方がないことかなぁと。
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