藤田さんの本はけっこう読んでいますが、この本は読んだことがなさそうだなぁと思って買ってみました。そして、しばらく読み進めていくうちに、「あれ？こういう展開の本、以前、読んだことがあるような」という気がしてきて、さらに読み進めていくうちに、「この本、以前、読んだことある・・・」ということに気が付きました。ただ、話の展開に伴って増えていく登場人物や、どういう展開になるのかなど、自分でショックを受けるほど覚えていなくて、結局、最後まで読んで、まるで初めて読んだかのように楽しめてしまいました（笑）
ここまで内容を覚えていないのに、どうして過去に読んだことがあると思ったのかなぁと、あらためて考えてみると、本を読んでいると、その登場人物だったり風景だったりをなんとなく頭の中で映像のようにイメージ化していて、そのイメージだけが記憶に残っていて、今回、読んだときに作ったイメージと一致したからなんだろうなぁという気がします。そうやってイメージ化ができるかどうかは、作家の力量にも依るんじゃないかなぁという気もし、やはり藤田さんはすごい作家なんだろうなぁと、あらためて感じました。
ちなみに、あとで自分のブログを検索してみたら、8年前に読んでいました（こちら）。
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