あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

伊坂幸太郎さんの「あるキング」を読みました

冒頭の1ページに、「Fair is foul, and foul is fair」というシェイクスピアのマクベスからの引用と、その和訳(「きれいは汚い、汚いはきれい」、「いいは悪いで悪いはいい」など)が、いくつか並んでいます。もう、この時点で、「変わった小説だなぁ」とい…

中島京子さんの「小さいおうち」を読みました

こちらも適当に手に取った本ですが、後で調べてみて、映画化されていることを知りました。さらに直木賞の受賞作でもあることを知りました。「そうだろうなぁ」というのが読後の印象です。戦前、まだ少女といった感じの女性が山形から東京へ出てきて、女中と…

大沼紀子さんの「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」を読みました

もちろん、題名を見て買った本です(笑) ブックオフでたまたま見つけたのですが、今回買った「午前0時のレシピ」以外にも、「午前○時の○○」という本があり、シリーズ化されているんだなぁということを知りました。さらに、読み終わってから調べてみると、過…

井上靖さんの「風林火山」を読みました

日本史がからっきしダメな私ですが、さすがに、この本が武田信玄に関係している内容なんだろうなぁということはわかりました(笑) が、読んでみると、武田信玄ではなく、その右腕とも言うべき軍師「山本勘助」が主人公でした。しかも、読み終わってからネッ…

開高健さんの「日本三文オペラ」を読みました

いや~、久しぶりにすごい小説を読んだなぁというのが読後の感想です。この本を読んだ人が必ず感じるであろうことは、そのエネルギーの凄まじさでしょう。そこに描かれている人々にエネルギーを感じるのか、文章にエネルギーを感じるのか、その両方なのか、…

檀晴子さんの「檀流クッキング入門日記」を読みました

久しぶりに檀一雄さんの本が読みたいなぁと思い、ネットで探していたら、こちらの本が昨年出ていることを知り、今回は横浜市立中央図書館で借りました。検索機で調べて、「あれ?ここにあるはずなんだけどなぁ」と、何度も何度も探したのですが見つからず、…

西加奈子さんの「地下の鳩」を読みました

毎度のことながら、まったくの予備知識もないまま読みました。登場人物の個性がわりと早い段階でつまびらかにされていたので、なんとなく短編小説なのかなぁと思いながら読み進めていきました。主人公はキャバレーの呼び込みをしている40歳の男性で、惰性で…

新堂冬樹さんの「動物記」を読みました

あとがきを読むと、この作家の新堂さんは子供の頃に、動物ものの本を読み漁っていたそうで、いつか、自分でも書いてみたいと思っていたそうです。私も子供の頃、動物が大好きで、シートン動物記はもちろん、椋鳩十さん、畑正憲さんの本などをよく読んでいて…

篠原美季さんの「横浜ゲートウォッチャー(新米天使のお祓い日誌)」を読みました

本の題名に「横浜」の文字があったので買ってみました。主人公は、横浜市の税関職員という変わった設定です。横浜市の税関ということで、有名な「クイーン」と呼ばれる建物が登場したり、象の鼻や山下ふ頭、山手のあたりから戸部付近も出てきたり、日頃の自…

岸田るり子さんの「めぐり会い」を読みました

作家のことも作品のことも、全くなんの予備知識も持たずに読み始めたのですが、初めは時代設定がよくわかりませんでした。というのも、主人公は親の言いなりで結婚した女性で、その結婚相手も母親がいいと言うなら、それでいいよという感じで結婚した男性。…

池井戸潤さんの「民王」を読みました

池井戸さんの小説というと、半沢直樹のシリーズであったり、鉄の骨や空飛ぶタイヤなど、テーマとしてはちょっと硬いイメージがあり、それだけに文章にも緊張感があるものと思い込んでいたのですが、この小説は、かなりタイプが違いました。主人公は、日本の…

井坂幸太郎さんの「SOSの猿」を読みました

「私の話」と「猿の話」という章が交互に展開されます。それぞれ、全く関係していない話がそれぞれ展開していき、「どこかで交わるんだろうなぁ」とは思いつつも、通勤電車の帰りにしか本を読まないので、土日を挟んだりすると絶望的なまでに、それまでの内…

真保裕一さんの「ストロボ」を読みました

一人のカメラマンが主人公の小説です。5つの短編から構成されていますが、変わっているのが、5章からはじまり1章で終わることです。そして5章が50歳、4章が42歳、3章が37歳、2章が31歳、1章が22歳と、年齢がさかのぼっていくところが面白いところです。読者…

群ようこさんの「老いと収納」を読みました

久しぶりに群さんの本を読んでみようと思い、適当に手にとった本です。内容は、群さんご自身が断捨離をどのように行ったかが詳細に綴られています。それは、下着であれば、例えば、最低でも何枚持っていれば十分だとか、どのように考えて、どれだけ捨てるこ…

香納諒一さんの「ガリレオの小部屋」を読みました

ブックオフで「ガリレオ」の文字を見つけて買いました。別に東野圭吾さんの小説を連想したわけではありませんが、なんとなく「ガリレオ」という題名がついている本は面白そうだなぁと思ったので。7つの小説が収められた短編集で、その一つが「ガリレオの小部…

村上春樹さんの「スプートニクの恋人」を読みました

村上さんの小説の中では、難解ではない小説という評価を見ましたが、私の中では難解でした・・・。「きっと、こういうことなんだろうなぁ」ということは、うっすらと感じましたが、真面目に読むと、伏線というか、答えにつながる言葉が散りばめてあり、「な…

森鷗外の「舞姫」を読みました

高校生の時、国語の教科書に載っていました。その先生の授業は、いつも話が脱線していたのですが、いつしか我々生徒たちは、いかに授業を脱線させるかということに注力するようになりました。もう昔の話なので、よく覚えていませんが、もしかしたら、1年かけ…

似鳥鶏さんの「午後からはワニ日和」を読みました

題名から、きっとユルイ内容だろうなぁと思って買いました。そして、その通りの内容で、仕事帰りの電車の中で、頭を休めるのに良い本でした。主人公は、動物園で働く男性で、その動物園でワニが盗まれるという事件が起こります。その犯人が誰か突きとめよう…

JALとANAの機内誌

龍鳳酒家の渡り蟹のあんかけ炒飯が、JALの機内誌に取り上げられていたというtwitterを見かけ、読みたいなぁと思ったのですが、飛行機に(しかもJALに)乗る機会は、なかなか訪れないだろうし・・・。念のため、ネットで調べてみたら、ネットでも見られるんで…

多田富雄さんの「寡黙なる巨人」を読みました

題名から、なんか面白そうだなぁという印象を受けて買いました。私はてっきりミステリーとかサスペンス小説かと思っていたのですが全く違いました。内容は多田さんの壮絶な体験を描いた表題作の「寡黙なる巨人」のほか、エッセイなどからなっています。多田…

浅井リョウさんの「何者」を読みました

2013年に直木賞を受賞した作品とのこと。2016年に佐藤健さん主演で映画化もされたんですね。知らなかった・・・。この後書くことは、だいぶネタバレになってしまいますが。はじめは大学生3人が出てきて、なんとなく、この3人の三角関係が、どうなっていくん…

村上春樹さんの「アフターダーク」を読みました

ある姉妹を中心に、半日の出来事を第三者(と言っても人間ではなく、何者かはわかりませんが)の視点から描いています。登場人物はそれほど多くはなく、それぞれが個性的なので覚えやすいところが個人的には良かったです(笑)19歳の女の子(妹)が深夜のデ…

佐藤勝彦さん監修の「相対性理論を楽しむ本」を読みました

先日、何かを調べているときに、この本を紹介している記事に出くわしました(なんか表現がおかしいけど、まぁ、いいか)。その記事によると、あまたの相対性理論を解説した本の中でも、この本は、特にわかり易いとのこと。そう言えば、相対性理論の本なんて…

井伏鱒二さんの「さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記」を読みました

たぶん読んだのは二度目だと思います。ちょっと驚いたのは、ジョン万次郎漂流記って直木賞受賞作なんですね。知らなかった・・・。ちょっと前に、太宰治のことを取り上げた番組を見て、井伏鱒二さんの小説を久しぶりに読んでみたくなり、今回は、なんとなく…

藤沢周さんの「武曲」を読みました

自分にとって土地勘のある鎌倉から大船あたりを舞台とした小説ということで、より具体的に情景を思い描きながら読めたのは良かったです。内容は、帰宅部の高校生が、あることをきっかけに、剣道部に入部します。その剣道部で指導にあたる人物がもう一人の主…

野口義修さんの「ポール・マッカートニーの作曲術」を読みました

自分が楽器を演奏している方であれば、わりと理解し易いかもしれませんが、私のように楽器も演奏できないし音楽の理論もわからない人には、なかなか難解な部分が多いです。一応、わからない言葉はネットで検索したり、曲のどの部分のことを説明しているのか…

ポールマッカートニーのベース

先日、新聞を読んでいたら、「ポール・マッカートニー作曲術」なる本が発売されたことが紹介されていました。「天才のひらめきと計算を大公開!」とのことで、章の題目を見てみると「メロディーの秘密」や「コード進行テクニック」、「作曲術」など、かなり…

百田尚樹さんの「モンスター」を読みました

人は他人を容姿で判断するのかというのがテーマの小説です。内容は、ものすごく醜い女性が、そのことが原因で、とても鬱屈した青春時代を過ごします。そして整形手術により、逆に、誰もが見とれてしまうような美人に生まれ変わります。中身は同じ人間ですが…

東野圭吾さんの「赤い指」を読みました

ほかの方のレビューを見ると、シリーズ化されていて、同じ人物が登場する小説がほかにもたくさんあるようですね。内容は、主人公の刑事が、その鋭い洞察力で殺人事件を解決するというものです。ストーリー展開としては、面白いと思うのですが、犯人と、それ…

帆下布団さんの「神崎食堂のしあわせ揚げ出し豆腐」を読みました

ブックオフの100円コーナーにあった本です。グルメ本かと思って買ったのですが、全く違い、コテコテの恋愛小説でした(笑)小説とはいえ、あまりに非現実的な設定にシラケてしまい、けっこう読むのが辛かったです。内容は、全く知らない、高身長のイケメンで…